第8回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ
大阪初夏の陣
音楽ジャーナリスト 渡辺 和
5月13日から22日にかけて行なわれている
第8回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの模様を
音楽ジャーナリストの渡辺 和さんが
リアル・タイムでお届けします。
大阪国際室内楽コンクール&フェスタとは?
★世界でも有数の室内楽コンクール
大阪国際室内楽コンクール&フェスタは、3年に1回開催されるコンクール、そして同時開催される室内楽フェスタからなっている。(於:大阪・いずみホール)
今年第8回目を数えるが、すでに国際音楽コンクール世界連盟会員となっており、世界で最も権威のあるコンクールの一つ。
★特徴的な部門
部門は、第1部門として弦楽四重奏が毎回固定。
世界の弦楽四重奏のコンクールの中でも、同コンクールには世界中の強豪が参加し、優秀な成績を収めた団体の多くが、その後大きな活躍を展開している。
第7回では、アメリカのアタッカ・クァルテットが優勝。
第2部門はその年によって、管楽アンサンブル、ピアノ三重奏・四重奏……と形態が変わる。
第7回では、フランスのサックス・アンサンブルであるモーフィン・クァルテットが優勝。
フェスタ部門は、2〜6名の室内楽で、楽器編成は自由。年齢制限や課題曲のない聴衆志向のコンクールである。
民族音楽的なものから、現代的なパフォーマンスを取り入れたアンサンブルまで自由である。
この部門は、巨匠メニューインが提唱したもので、フェスタ部門の最優秀団体には、メニューイン金賞が授与される。
第7回では、ロシアのトリオ「国境なきクラシック」が金賞を受賞。
このフェスタの最大の特徴は、ボランティアの音楽愛好家100名による審査である。多くの聴衆に審査員の立場で、より深く室内楽を聴いてもらうことによって、世界各国の優れたアンサンブルを発掘するという意図もある。
★各地でグランプリコンサート
各部門優勝団体には、日本各地でのグランプリ・コンサートが、用意されている。
★なお、アッコルド読者への読者プレゼントとして、
優勝団体の披露演奏会の東京公演が、22日(木)19時より、サントリーホールのブルーローズで行なわれるが、主催の(公財)日本室内楽振興財団のご厚意により、アッコルドをお読みの皆さん先着20組(40名様)をご招待。 詳細はこちらから
出演団体は、コンクールの第1部門(弦楽四重奏)と、第2部門(ピアノ三重奏/四重奏)の優勝団体。
ライヴストリーミング(終了)