音楽×私
9人のリレーコラム 〈1月29日〜〉
Q:チョコレートは好き?
なんだかポカポカ春の陽気の日本ですね!
前回書かせていただきました記事は日本にて、
日本センチュリーさんとのシューマンのチェロ協奏曲の
リハーサルのことについて書かせていただきました。
あれからまだ一ヶ月も経っていないのですが、
その間に私はスイスに戻り、即興や心理学の講義を受け、
コンサートを聴きにたくさん出かけ、
更にその期間にオーディションがあり、
シューマンのチェロ協奏曲を
バーゼルのオーケストラと共演させていただけることが
決まりました!
そしてコンサートのため、
短い期間ではありますが、再び日本に来ております。
こうも頻繁に日本とスイスとを行ったり来たりしていると、
体調管理と精神状態とを保つことが大変ですが、
見えてくる世界が広く深く、
本当に充実していることを感じます。
ものすごく集中して練習に打ち込み、
寝ても覚めても音楽のことを考えているような時期と、
演奏会に出かけたり講義を聞いたりして
周りから受ける刺激によって成長する時期。
あとはリラックスする時期。
このバランスが非常に大切に思います。
スイスで研鑽を積んで勉強したシューマンを日本に持ち帰り、
日本で経験し、学び得たものをまたスイスへ持ち帰り、
この春にスイスでシューマンを演奏出来る。
なんとも良いサイクルに恵まれ、幸せでいっぱいです。
これも、最近自分がこの3つのサイクルを
上手く使い分けられているからのように感じます。
昔は、何かを並行してすることに罪悪感を覚え
(二兎を追う者は一兎をも得ず、的な)ていましたが、
最近はそれを本当に楽しんで
自分のパワーにしていけているように思うのです。
年かな……(笑)。
Q:チョコレートは好き?
A:大好きです。
息抜きのお茶タイムの糖分補給には欠かせないものですし、
スイスに来てからスイスチョコレートの美味しさに
参ってしまい、
更にチョコレートが好きになりました(笑)。
新 倉 瞳
Hitomi Niikura(Cello)
アッコルド読者の皆さん、こんにちは。
ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。
季節の変わり目、
皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。
僕は年明けから、
神奈川フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート、
その後N響のコンサートマスター、マロさん率いる
マロオケの皆さんと熊本での公演、
そして神奈川フィルの定期演奏会を終え、
今は僕の師である原田幸一郎先生のこれまでの偉業を、
過去の先生の門下生の方々とお祝いする演奏会の
リハに参加しております。
やはり、それぞれの現場には
それぞれの雰囲気ややり方があり、毎回勉強になります。
熊本のマロオケでは、
日本各地のコンサートマスターやオケの首席の方々が集まり、
とても豪華な演奏会になりました。
楽しい中にも、ピリっとした緊張感があり、
とても身になる経験をさせて頂きました。
皆さん、激務の中あれだけ元気に、音楽を楽しんでいらして、
頭が下がります本当に…。
自分の未熟さといっぱいっぱいな精神状態に
落ち込みましたが、楽しい旅となりました。
マロさんの演奏会では、毎回「むちゃぶり」が恒例で、
若いメンバーは格好の餌食となります(笑)。
僕もこれまで何度か餌食になり、本番前日にマロさんから
「崎谷ちゃん、チャイコンはレパートリー?(¬_¬) 」
なんて言われて、突然弾かされたりしてきました!
今回は、曲間でカデンツァを弾かされる、という
むちゃぶりでしたが、僕は逃れ、
うちのクァルテットの富岡が餌食となっておりました(笑)。
僕へのむちゃぶりは、「はい、崎谷隣きて」でした…。
本当に勘弁してください!という思いでしたが、
思い切ってマロさんの隣で弾かせていただき
勉強になりました。
リーダーシップに迷いがない、
一つのフレーズの初めから終わりまで、
弾く前からプランが示されてわかる、全体を見渡す余裕、
その他諸々。
もう、全てが「はぁ、なるほどな」でした。
コンマス1年目の僕は、次に試そうと密かに思いながら
帰京しましたとさ。
そして神奈川フィルの1月定期。
サーシャ・ゲッツェル氏を指揮に迎え、
神奈川フィル ソロコンサートマスターの石田泰尚さん、
首席チェロ奏者の山本裕康さんによる
ブラームスのダブルコンチェルト。
後半はワーグナーのタンホイザー序曲に
リヒャルト・シュトラウスの薔薇の騎士組曲という、
意欲溢れるプログラムでした。
ゲッツェル氏の指揮、というより、
リハでの音楽の作り方と言うべきでしょうか。
これが正にプロフェッショナル!!
ウィーン・フィルでヴァイオリンを弾いていた
彼の経験からくる伝統的な音楽作りに、
楽団員皆が共鳴し、理解し合いがら、
リハから2回の本番まで集中力が切れることなく
進んでいきました。
オーケストラ全体の力とモチベーションを
MAXに引き上げてくださいました。
この定期では、ブラームスとタンホイザーでコンマスをし、
薔薇の騎士では石田さんのサイドでアシコンをするという、
4月から始まる第1コンマスとしての仕事を
先回りして体験した形となり、
僕個人としても、オケの可能性と自分の役割を再確認出来た、
有意義な体験になりました。
サイドとコンマスとを同時進行し、
手応えを掴めた久々の本番となりました。
ブラームスでの石田さんの安定したテクニックと
正統的な音楽(見た目とのギャップが僕はたまらなく好き)、
裕康さんの、ブラームスと自分、そしてオケ全体とに
真摯に向き合う姿勢は若手の僕にも刺激的。
良い先輩方に恵まれています。
僕も頑張ってすくすくと成長したいものです。
もっと来てほしいな、ゲッツェルさん…。
そんな定期を終え只今、
原田幸一郎先生と、門下の先輩方とのリハーサル中。
今回の門下生の中でも、まだ一番下の世代なんですよね僕(^^;;
焦らず頑張ろうと思います。
2月もオケにクァルテットに本番続き。
譜読みに追われておりますが、
ここを乗り切れば少し先が見えるかなという踏ん張りどころ。
頑張ります。
余談ですが、この1月から本田圭佑選手が
ミランで10番を背負い、頑張っていますね。
同い年なんで、世界のトップレベルでプレイする姿は
なんだか感慨深いものがありますし、
嬉しい気持ちでいっぱいですが、
やはり、、僕は前にこのコラムでも触れたように、
中村俊輔選手のファンなので、
ミランの10より横浜の25を応援します!
本拠地も同じ横浜ですし! 来シーズンこそマリノス優勝、
そして神奈川フィルの新しい体制でのスタートダッシュで
横浜が盛り上がれば嬉しいな、と思うのであります。
それでは皆様、また次回。
﨑 谷 直 人
Naoto Sakiya(Violin)
マロさんこと篠崎史紀さんと、くまモンと記念撮影
神奈川フィルでのリハ風景 コンマスは石田泰尚さん
チェロの山本裕泰さんと
ストレッチ
今まで、どこも体を痛めたことなく、
バイオリンを20数年続けてきたわけなんですが、
最近左腕に、僅かな違和感を感じ(心配のない程度です)、
整体やら病院やら、何件も行ってみました!
バイオリンを弾く姿勢は「自然な姿勢」とは言い難い。
その変な姿勢で、
どこも痛めずにここまでこられたことが
逆に不思議なくらいです。
人それぞれ、合う合わないがあるのだと思いますが、
私はどれも合わず、
地元のバイオリンの先生に相談しましたところ、
一冊のストレッチの本を教えてくれました。
その本は、演奏家のためのストレッチなのですが、
夜、お風呂で体を温めた後にやると効果的とのことで、
3日ほど続けてみると、色んなところの筋肉が緩み力がぬけ、
体全体が楽になってきました。
左腕もだいぶ調子よくなってきました!
今まで、体のことなんて考えたこともなかったのですが、
この機会に体によいものを食べたり、お酒は控えたり、
楽器を構えるフォームを見直したりと、
改めて体のことを考えることが出来、
いまそれを経験できて本当に良かったと思っています。
そして、相談にのってくれた先生に
感謝の気持ちでいっぱいです!
ストレッチ!オススメです!
Q:チョコレートは好き?
A:チョコレートは、あまり好んでは食べませんが、
コーヒーとともにほんのちょっと食べると
元気100倍になりますね!!^_^♪
めかる
Mekaru(Violin)
記憶の路線図 特急追憶線
電車を使う人なら、誰しも駅の思い出というのがあるだろう。何か思い入れのある駅は、あとになって別の用事で行っても、その時の気持ちを思い起こさせる。それはよい思い出ばかりとも限らないが、駅には、そうした人々の想いが詰まっているのではないだろうか。今回は、現在と並行して走るわたしの追憶列車の停車駅を、いくつかご紹介したいと思う。
上野
藝大へ行くには、JRなら上野、鶯谷、日暮里駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成日暮里駅から徒歩約10分、東京メトロ銀座線・日比谷線、京成上野駅から徒歩約15分。わたしは毎日上野から行く。藝高に入るまでは上野をずっと憧れの地として、藝大のホール・奏楽堂や駅前の東京文化会館に、コンサートを聞きに来たりしていた。今では上野駅の仕組みはかなりマスターしている。同級生にすら驚かれるくらいには詳しい。何が言いたいって、わたしは上野が好きだ。
上野駅を利用されると、たまに、駅構内を忍者のように抜けていく人の姿を見かけることがあるかもしれない。それはわたしである。…… 必死なんです。わたしが使う電車、1時間に1本しかないので。汗 最近はあまり走らなくなりましたけど(※ようやく時間の計算ができるようになった)。
東京
東京駅は旅を予感させる駅だ。小学校の修学旅行で鎌倉に行った時、東京駅から横須賀線に乗った。横須賀線が遅延して時間ができたので、せっかくだから赤レンガのドームを見ようという話になり改札を出たものの、付近は激しく工事していて、景観はあまり良くなかった。今あの完成した赤レンガの駅舎を見ると、その日のことを思い出す。
関西に行く時は東京駅から新幹線。初めて東海道新幹線に乗ったのはやはり修学旅行で、中学・高校どちらも京都へ行った。高校の時は東京駅の団体待合所(行きづらい、わかりにくいところ)集合だったので、事前に予習に行った。銀の鈴が、イルカの金工作品でおなじみの藝大学長の作品だったので驚いた。学長はスピーチの名手と言われていて、いつも入学式・卒業式で名演説をする。また、学内をふらっと自転車に乗って移動している姿がとってもチャーミングだ。
東京駅に“非日常への入り口”というイメージを持つ一方、電車に落し物・忘れ物をした時に、八重洲北口からうんと歩いたところ、東京駅の隅っこにある東京駅お忘れ物承り所に探しに行くことがごくたまにある……(※これまでに3回ほど行った)
渋谷
藝高では3年に1度、全校生徒でNHKホールにオペラを見に行く。在学中に必ず1回行ける計算だ。わたしは1年生の時に、ミラノ・スカラ座、バレンボイム指揮でヴェルディの『アイーダ』を見た。制服ではなく、その日だけは私服で登校することが許され、みんなでドレッシーにおめかしして、電車に乗って渋谷か原宿で降りて、わいわい言いながら行ったのがすごく楽しかった。
また、大学入試のセンター試験の会場が渋谷だった。すごく緊張したけれど、後から思うとそれすらなんだか楽しんでいたように思う。リスニングの機械で不具合が起こらなくてよかった、なんて言いつつ、みんなでお互いを労いながら帰った寒い夕方も少し懐かしい。次は渋谷に遊びに行こう、と友達と言っていたのに、その企画は未だ実現していない。
去年の春には、大学の友人と大好きなドラマ『相棒』のスピンオフ映画の舞台挨拶に渋谷バルト9へ。生で観る川原和久さんと田中圭さんのかっこいいこと、かっこいいこと。その頃ちょうど渋谷駅が新しい構造になったため、探険する気持ちで乗り換えをした。
水戸
茨城県は水戸。行政は文化への理解があり、良い演奏会や展覧会がいろいろ開かれている街だ。小学生の頃、ゲルギエフ×マリンスキー管弦楽団を聞きに、母と2人ローカル線に乗って行った。今となっては聞けないであろう、ゲルギエフのブルックナー4番にアンコールはワーグナーのローエングリン。当時のわたしはまだブルックナーの良さがいまいちピンと来ていなかったが、よくわからないなりにも、すごい音楽体験だったのはわかった。
そのあとも2度ほど赴いたが、しばらく遠のいているうちに、震災が起き、水戸も被害が大きいと聞いて胸が痛んだ。水戸市民会館は建て替えが必要で、未だオープンできずにいるようだ。東北各地もさることながら、北関東の町々のホールで、甚大な被害を受け、今も再開に向けて困難に立ち向かっているところは少なくない。
新大阪
初めての大阪は高校2年生の時だが、関東平野に生まれ育ったわたしには異国に感じられた。2回目に行った時はそんなことは思わなかったが、本当に初めての時は外国に旅行に来た気持ちになった。
1度目は父と親戚を訪ねに行った。いいなぁ、わたしも「のぞみ」乗りたいなぁ、と言った母と、奇しくもその半年後、一緒にのぞみに乗って関西へ行くことになった。そんな旅の帰り、おみやげにかねてから念願だった「面白い恋人」を買った。新幹線の時間が迫る中で、新大阪駅のお土産屋さんを母と二手にわかれてうろうろした、ぎりぎり親子の緊迫感ある乗り換え史上5本の指に入るおみやげ選びだった。
幸福駅
今は電車が通っていない駅……北海道に行った時に、近くを通りかかってふと寄ることができた。小さな木造の駅舎と電車が1両あって、特にどう、というわけでもないのだが、ウワサの幸福駅、この目で見てみたいという思いはあった。本当に、真面目に「幸福駅」と書いてあるのだから、おもしろい。1番近いエアポート・とかち帯広空港には、幸福駅関連のグッズがたくさん売っていた。
両国・錦糸町
先日「伊福部昭百年紀」というコンサートで、「オーケストラ・トリプティーク」に乗せていただいた。演奏会が錦糸町からすぐのすみだトリフォニーホールであったので総武線に乗ったのだが、錦糸町のひとつ手前・両国駅から両国国技館と江戸東京博物館が見えた時、ばっと小学生の時の記憶が呼び起こされた。社会科見学で国会議事堂の後に行った江戸東京博物館! 上野からこんなに近いとわかっていなかった。開催中の大浮世絵展を見に行きたい。伊福部昭百年紀は大変大迫力で感動的な本番だったので、錦糸町もわたしの記憶の路線図に載ることになるだろう。
初台
前述のオーケストラ・トリプティークの練習は初台のオペラシティのリハーサル室で行われた。3日間リハーサルを行ったが、NHKの取材が入り、伊福部昭作曲の映画『ゴジラ』の音楽を練習している模様が、夜9時からの「ニュースウォッチ9」で放送された。わたしはヴァイオリン隊の1人として画面の片隅に映っただけだが、テレビに少しでも映ること自体初めてなので、家族でニュースウォッチしてしまった。
その昔オペラシティに聞きに行った、桐朋の先生方によるガラ・コンサートがとても印象に残っているし、昨年6月のアンネ・ゾフィー・ムターの世界初のトークつきコンサートもすばらしかったので印象深い。わたしの現代音楽の入り口となったルトスワフスキのパルティータを、ムターはカラヤン譲りの息の長いフレーズで歌い上げた。その音楽になんだかすごく納得させられて、また勉強したいことがたくさん見つかった。
しかし初台へ行くには新宿を通らなければいけない。
新宿
何かと苦手な駅だ。レッスンでうまくいかなかった時や、コンクールで落ちた時乗り換えに新宿を使うことが何度かあり、嫌な思い出がよみがえるせいで新宿駅が大嫌いだった。マイ鬼門。でも冷静に考えてみれば、自分にとってとりわけ苦い記憶が偶然新宿駅に重なっているだけで、いい思い出ができた日の乗り換えにだって使っているはずである。
最近は少しずつ新宿を克服していて、まだ駅の構造が把握しきれず、毎回標示にしがみつくようにして歩いているものの、乗り換えも覚えてきたし(※東京通い5年生なので多めに見てください)、新宿駅経由の楽しい思い出も増えてきた。先日、学内の室内楽試験を終えた後に、室内楽メンバーと新宿で打ち上げランチをしたおかげもあって、なんだか好きになってきた気がする。
大崎
さて、そんな室内楽メンバー結成の街が大崎だ。およそ1年前。2年生から自分たちでチームを作って室内楽の単位を履修していくシステムに伴い、わたしは同級生の2人とテルツェットを組んだ。ヴァイオリン2本、ヴィオラ1本の弦楽三重奏である。
4月からグループを組むにあたって、その前に親睦を深めようと、3月に3人で遊びに行った。大崎駅に集合してビュッフェ・ランチを食べて、そのあとお台場のトリック・アート美術館と屋内遊園地ジョイ・ポリスに行った。初めて見たフジテレビに歓声を上げて写真を撮ったっけ(完全なるお上りさん)。
ランチを食べたレストランで福引きの抽選券をもらったため、ためしにガラポン抽選会に参加したところ、定番のポケットティッシュが当たったのも、よい思い出だ。
大手町(宣伝)
というわけでまもなく結成1周年になるテルツェット《Mina》で、演奏会を開きます。グループ名はミーナと読みますが、これはスリランカのシンハラ語で宝石、アイヌ語で笑うという意味を持つ言葉です。語感の良さと、メンバーそれぞれが宝石のようでありたいという思いと、合わせの時にわたしたちはいつも笑っている(※誰か…主にわたしが、おかしなことを言うせい)ことからミーナと名付けました。
前半はピアノの方をお招きしてそれぞれのソロ、後半は今年度学んだテルツェット3曲より抜粋したものを演奏いたします。
Terzetto “Mina” 1st Concert 〜絵のある空間〜
出演:大澤愛衣子・原田真帆(vn)、森朱理(va)、石川優歌(Guest・pf)
会場:パソナグループ本部地下1階ホール
日時:2014年3月7日(金)19:00開演 18:30開場
全席自由 一般2,000円/パソナスタッフ1,500円
ご来場いただけますと幸いです。
ちなみにミーナは、スペイン語で鉱山という意味もあるらしいのですが、わたしの名前マホは、スペイン語で「伊達男」という意味らしいです。男か。
次回のわたしのコラムで、藝大の同級生である大澤愛衣子さん、森朱理さん、石川優歌さんのご紹介をしたいと思います。
Q:チョコレートは好き?
A:チョコレートは好きですね。板チョコ系よりは、生チョコ系かチョコレート味のしっとりお菓子、例えばチョコレートケーキやチョコレートマフィンなどが好きです。ハーゲンダッツの冬季限定チョコレートブラウニーがタイプです。
原 田 真 帆
Maho Harada(Violin)
皆さま、こんにちは!
2月に入ってから、春のような陽気が感じられたり、
また冬の寒さに逆戻りしたり、不安定な天気が続きますね。
それでいながら、
季節は確実にめぐっているのだなあとも思う、
今日この頃です。
さて、9周目の今回は
「ゲームとルール」というテーマに挑戦したいと思います。
この話題が一体、音楽とどう関係があるのか?
私の中では、ある部分でつながっています。
日本語では楽器を「演奏する」「弾く」と言いますが、
ヨーロッパ系の言語では楽器には
« play »(英語)、 « jouer »(フランス語)、
« spielen »(ドイツ語)という動詞を使います。
いずれも和訳すると「遊ぶ、戯れる」。
「ゲームをする」と言い表すときにも、同じ動詞を使います。
「ゲーム」は、プレイするために「ルール」があります。
そもそも「ルール」という大前提がなければ、
「ゲーム」自体が成り立ちません。
音楽の場合はどうでしょう。
あらゆる楽器を「プレイ・弾く」のに、
ソルフェージュや音楽理論などの「ルール・規則」は
必要不可欠です。
そして、複数~大勢で演奏する室内楽やオーケストラでも、
拍感の捉え方、音程の取り方、
音量バランスの調整の仕方などに、
やはり「基本原則」のようなものがあると私は信じています。
つまり、正しく「ルール」を覚えないと、
楽しく「遊ぶ」ことができない。
その他にも、楽器(ここではピアノ)を習い始めてから
上達していく過程で、誰もが覚えなければならない
「ルール」は、たくさんあります。
大譜表の読み方、調号、拍子記号、
ローマ字やカタカナ表記によるテンポ記号。
さらに、実際に演奏するための両手の指づかい、
アーティキュレーション、ペダルの使用法、などなど。
これらを教える対象が子どもの場合、
彼ら自身は好奇心旺盛、でも集中力が長続きしない傾向も。
レッスン中は、生徒が多くの情報量を
正しく習得できるようにするために、
指導者が様々な小道具を取り入れたり、
楽しみながら学べる工夫をしながら「ルール」を
伝えていくことが重要だと思います。
同時に、注意しなければいけないこともあります。
例えば、リズム打ちの練習では
とっても活き活きと手拍子をとったり、
音名を覚えるために五線譜上に
色鉛筆で嬉しそうに音符を書いたりしている生徒が、
いざ曲を弾くときには、何だか窮屈そうに演奏してしまう…
このような状況に陥らないことが、大切です。
「ルール」はあくまでも「ルール」。
それが目指すところは、
楽しく「ゲーム」を遊べるようにすること。
音楽や楽器演奏のメインは「曲」であって、
ソルフェージュや音楽理論などの知識は、
「曲」をより深く理解した上で味わうための、
手助けにすぎない。
自分が人に教えるときにも、
このことを心に留めておきたいです。
最後に、ここまで書いてきたことと相反しますが、
もう一つだけ。
音楽とゲームとでは、もちろん決定的な違いはあります。
それは、勝敗を目的としているか、していないか。
きっと音楽は「捧げもの」であり、
さらに「弾き手と聴き手が共有した時間が、記憶に残ること」
を使命としているのだと思います。
Q:チョコレートは好き?
A:「チョコレート」という言葉を聞いただけで
よだれが出るくらい、好きです(笑)。
スイス・ジュネーヴに留学していた頃は、
« Frey d’Or »というチョコレートに病みつきになりました。
今は、『ポランのミルクチョコレート』が一押しです☆
普通のものよりも少し割高ですが、
食べた後に幸せな気分になります。
石 塚 彩 子
Ayako Ishizuka(Piano)
小 野 木 遼
Ryou Onoki(Cello)
東京都内での雪がすごすぎて、
窓からの風景がまるで札幌みたいでしたね!
むかーしむかし、
高校生だった頃を思い出しました…
しかし東京は雪に弱いですね。
あらゆる電車が遅延、運休…。
道産子はこのくらいの雪道なら短距離走が可能です(笑)。
さて、今回は悲しいお知らせがあります。
僕のプロフィールにも書いてある、
僕がどハマりしている
スリーピース音楽ユニットSOUL'd OUTが
4月19日のベストアルバム発売後に解散するのです…
なんてこった!
もうDiggy-MO'のイカしたラップは聴けないのか!?
と、思いましたが、ソロ活動は続けるみたいです。
しかし、ほとんどの曲を
Diggyが作詞・作曲しているということで、
他のメンバーの動向も気になるところ。
コアな話はこの辺にして、楽器について。
つい先日楽器を調整に出したところ、
剥がれ×5ヶ所 AND 魂柱傾き状態だったらしく、
戻ってきた楽器は目を見張るほどの状態の良さ!
やはり「餅は餅屋」か…
なんて思っていたのですが、
ふと、果たして演奏家が自分で自分の楽器を管理出来ないとは
一体どういうことだろう?と考え始めてしまいました。
例えばストラディバリウスが生きていた頃は、
「楽器の調子がおかしくてさー、
ストラドちょっとみてくんない?」
みたいなことがあったのでしょうか?
楽器を自分の生活の糧にしているのに、
なかなか恐くていじくり回せないっていうのは
なんとなく残念な気も…
ということで、チェロ…というわけにはいきませんでしたが、
TOKYU HANDSで「ヴァイオリン製作キット」を
買ってきたので、
次回はそのレポートを書きたいと思います!
Q:チョコレートは好き?
A:甘いものはあんまり食べないのですが、
2月だけ甘党になるという特異体質です(笑)。
…嘘です。