今日のグルーヴ〈303〉
陽動作戦、どさくさに紛れて、事の本質を見失うということはよくある。その事に気づくのは事がすべて終わった後である。 後から気づいても遅い。歴史になってはじめて事の本質がある程度分かるというのは歴史が教えてくれる。 例えば、小選挙区制がもたらしたものは、与党と野党とのドラスティ...
今日のグルーヴ〈302〉
テレビの各局の番組を時間や場所やデバイスにとらわれず、見ることのできるTVerとすべて無料のインターネットテレビ局のAbemaTVは、テレビの未来を暗示しているように思えてならない。 テレビで最も不便と思うのは、時間と場所を選べないところだ。録画を撮ればいいとかつては思われ...
今日のグルーヴ〈301〉
プロの棋士がどのくらい強いのかを見せつけられた思いだ。年齢など関係ない。 将棋や囲碁の世界は、当然と言えば当然だが、年功序列などあり得ない。これほど、実力がものを言う世界は他になかなか無いだろう。 中学三年生でも、プロの棋士であり、実力者であれば、年齢などまるで関係なく、正...
今日のグルーヴ〈300〉
金管楽器は木管のようなリードは無いが、言ってみれば唇がリードの代わりになっている。木管楽器は充実した音を出すために、リードを作ったり削ったりする段階があるが、金管楽器にはその段階がない。 木管楽器、とりわけ、二枚リードのオーボエやファゴットでは、リードを作る作業のために膨大...
今日のグルーヴ〈299〉
今をときめく、将棋の藤井四段の記者会見の時だが、カメラマンのシャッター音がうるさくて、彼が何を言っているのかまるで聞こえなかった。今時のカメラやソフトの性能から考えて、フラッシュもいらないのではないか。 確かに、人気や注目度を表わすかのようで、それはそれで華やかな部分でもあ...
今日のグルーヴ〈298〉
あらゆる法律を付き合わせたとしたら、内容が一見正反対のように思えるもの、矛盾をはらんだものがたくさん出てくるだろう。人間のやることである。どこからも一切指摘されない完璧なものなど、作られるわけもない。 いろんな事案が次から次へと出てくれば、どれにも適用できる法などあり得ない...
今日のグルーヴ〈297〉
Youは何しに日本へ?(テレビ東京)、という番組が誕生するほど、来日する外国の方が多くなったということなのだろう。この番組によれば、彼らの来日理由の多くは、嬉しいことに日本の伝統文化や食の文化、ゲーム文化等、日本の文化や技術に対するリスペクトである。...
今日のグルーヴ〈296〉
チャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」には、白鳥のオデットと黒鳥のオディールが登場するが、それぞれ、同じバレリーナが踊る。黒鳥を悪女、白鳥を聖女、と捉えるならば、白鳥の湖は、女性の両面性を描いたものであると私には思える。 全く正反対の性格の役を一人で踊るので、バレリーナにとっ...
今日のグルーヴ〈295〉
毎日、様々な事故で、怪我したり亡くなったりしたりする人々のことをニュースで知ると、こうして生きていることは、奇跡的に恵まれたことなのだなぁと、つくづく思う。 いくら気をつけていても、どうしようもない事故などを見ると、世の中のたいていの不条理は、普通のことなのだ、と思えてきて...
今日のグルーヴ〈294〉
紙の地図の需要が、スマホの普及のために、相当落ち込んでいるらしい。 確かに、紙を拡げて場所を確認するよりも、世界中を見ることができ、しかもGPS機能のついているスマホやコンピュータの地図の方が実用的であるから、どうしても需要は傾いてしまうだろう。...